LYRICS

-LANDSCAPE


あの日の景色は 殆ど輪郭しか
残っていないけど
どうかまだ消えないで
もう少しだけ、
触れることも叶わないなら
もう少しだけ、

薄れ出した今日の中に明日の空の色を。
狭まる視界で拾って、
しまいこんだ世界で
繋げることで歩む

瞬間を、衝動に
境界を、感覚に

息づいた地面、埋もれた空気、春暁にとけ込んで。


動かない瞼に遮られ
変わらぬ背に、陰の出来ない日常の中

記憶の地図を頼りに
思い出に焦点を合わせて
何度も何度も反芻する


自意識をそらそうとしても、景色は結局変わらなくて
目で映し脳に焼き付いて、消えない夕暮れ

そこに言葉は無く、そこに行動はなくて
全て投げ打って、伝える思い
そうさ誰だって、生きたい

無意味な時間を強いて 今日を過ごしたい。
また明日この場所があればいいななんていう、
走馬燈に一瞬で良いから映りこんで?
なんて、誰にでも、当たり前の願いさえ聞き入れられないなら

それならどうせなら
僕の中に残ったこの消えかけの感情を、くだらない虚無感で
全て覆い隠して


目の奥に広がる情景、見失いたくなくて、涙に溺れた日々なんて
いつの事?
忘れてしまうよ

写真の中に残る僕と君の記憶、今じゃ もう
ただの一枚の絵

飛び立つため 思い出して 描き出そう 乾ききった脳を浸して
何億分の一秒を



-肺


穴の開いた胸塞いで 偽りで
満たした無色脳
過ることの無い影に
肢を断つ 闇を 薄闇を望んで

自分越しに見えた風景に居場所は無くて

擬音を 苛んで 自問自答を繰り返す
肺の壁には手形と日付
呼吸は途切れ

邪な十 透かす二つ 処遇は愛憎 揺らいで 錆びを
浅慮が憎い 浅慮が憎い
肺の壁には手形と日付

躁の始点を従えて
突きつける生の苦を

等速度に進む現実は収束を拒み
形見を切り離す

手を伸ばした影と 押し潰されそうになる息
足は腐った 昨日を惜しんで
安堵の声を漏らしたのは 何も息がある者じゃない「ようやく届いた」
掴んだ手は 明日を閉ざそうとして
唐突に口をつぐんだ
嘆いたのは代わりじゃなく現状
臥せ居たのはおそらくあの日と続いて

影は既に前を歩く

無為な宣託を避けて捨てて
意思を投げた隙間を埋めた
碓氷 満たすため
熱を帯びる荼毘

後は血を埋めるだけ

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